日経平均は576円安の13,824円で終わり、下落率は4%となっていました。
値上がり銘柄は98銘柄、値下がり銘柄は1612とほぼ全面安となっていましたが商いは薄く、売買高は2兆1300億円となり、かろうじて2兆円を超える水準となっていました。
昨日、無理やり買い上げた反動が出ていたものですが、企業業績が上方修正されるという「よいしょ記事」にも反応せず、今や売り材料が目白押しとなっています。
日経新聞が一生懸命良い記事を買いています【トヨタ】は、買い手はいなく150円安で終わっていましたが、
ここまで露骨に「よいしょ」記事が書かれるということは反対に「何かあるのではないか?」と穿った見方もできます。
今日の「よいしょ記事」はそれはひどいものでした。
【ハイブリッド 主戦場に】
ここまでは良いとしましても、次の見出しには「?」となります。
【トヨタ カローラに設定 一リットル33キロ 燃費5割改善】
カローラがすごい燃費を改善したという報道ですが、ではそれほどすごい内容なのでしょうか?
日経が大々的に大きく報じる内容なのでしょうか?
以下の比較(日経報道)をご覧ください。
主なハイブリッド車の燃費(キロメートル/リットル
1位 フィット(ホンダ、9月発売) 36.4
2位 アクア(トヨタ) 35.4
3位 カローラアクシオ(トヨタ) 33.0
4位 プリウス(トヨタ) 32.6
5位 アコード(ホンダ) 30.0
この比較を見ますと、ホンダのフィットが大見出しで報じられていますカローラより10%も燃費が良いことになります。
本来なら、【ホンダ・フィット、ハイブリッドで最高の燃費】と大々的に報じられるべき筈なのですが、それがカローラ絶賛となっており『なぜ?』となります。
日経が、いつの間に、トヨタの広報新聞になったのかと思う程です。
しかも5割も燃費が改善したにもかかわらず3位となっており、比較からしましても「普通」となり、特段、取り上げるべき内容でもありません。
機関投資家はこのような報道を極めて冷静に見ており、このような報道をみましても『トヨタ株?なぜ買うのか?』となり、反対に個人が買ってきたところに売りをぶつけていました。
また、7月の新車販売台数ですが、「意外な内容」となっており、これも機関投資家からすれば、【トヨタ】は売りと判断したはずです。
7月の新車販売(日経報道)
1位 アクア(トヨタ) 28,657台(+ 9.1%)
2位 プリウス(トヨタ) 23,067台(-30.9%)
3位 ムーブ(ダイハツ) 20,672台(+46.8%)
4位 N BOX(ホンダ) 19,736台(- 9.6%)
5位 ワゴンR(スズキ) 15,951台(- 8.8%)
6位 デイズ(日産) 13,944台(*****)
7位 ミラ(ダイハツ) 12,557台(-38.7%)
8位 スペーシア(スズキ) 12,522台(*****)
9位 ノート(日産) 11,712台(+398.8%)
10位 フィット(ホンダ) 11,553台(-52.2%)
トヨタの【プリウス】の販売台数が31%も激減しているのです。
報道をそのまま鵜呑みにして、投資行動をしていればいくらお金がありましても足りません。
機関投資家は情報を分析し何も知らない個人が報道のみを見て買ってきたところを「しめしめ」として売りぬけているのです。
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